自省録 (岩波文庫)



自省録 (岩波文庫)
自省録 (岩波文庫)

商品カテゴリ:人文,思想,学習,考え方
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超一流の人間から死生観をまっすぐと喉元に突きつけられる

ローマ帝国の五賢帝のうちのひとりが書いた、呟きのような言葉を集めたものである。もともと世に出すことを想定していなかったこともあって解読が怪しい部分もあるが、その多くは読む者の胸に突き刺さり、魂をなぎ倒す。そして、生命力を奮い立たせる。格調高い神谷美恵子の訳文が光っていることも特筆すべきだ。生まれつき人の道を知らない愚鈍な男にとって、必須の書物である。男はその命が尽き果てるまで勉強なのである。


最も心に残った言葉。「死は熟したオリーヴの実が感謝しつつ枝から落ちていくようなものだ」。素晴らしい。超一流の人間から、その死生観をまっすぐと喉元に突きつけられた気がする。この先何度何度も読み返すことになるんだろうなあ。
自分の魂との対話録。

マルクス・アウーレリウスは、ローマの皇帝で、ストア哲学者でもありました。本書は彼の自省の記録です。

ストア哲学はその中心に道徳について倫理学があり、それに従属するものとして、事物の認識の道具としての論理学、宇宙における自らの立場を理解するための援ける物理学がありました。ストア哲学によると、人間は肉体と霊魂と叡智(指導理性)から成っていて、この理性は宇宙を支配する理性の一部であり、人間を人間たらしめるものとして考えられているようです。

マルクス・アウーレリウスは、このストア哲学を自らの指導原理として、当時再三ゲルマン民族から侵略を受けていたローマの皇帝としての人生を送り、58歳の時に当時の戦地であったウィンドボナ(今のウィーン)で伝染病でなくなりました。自省録は、そのタイトルの通り、マルクス・アウーレリウスが、ストア哲学に則り、自己を省察している記録です。自らの人生に裏打ちされている言葉は、今も生き生きとしていて、人間が人生を生きる上で大切なものは何かという事を思い起こさせてくれます。もちろん、2000年の時を経ると、現代にそぐわない内容も多くはなるのですが、そのような古典の限界に焦点を当てるのではなく、変わり続ける事のない真理とおぼしきものについて考えを深めていきたいといつも思います。

彼は、この本の中で「自分自身の魂の動きを注意深く見守っていない人は必ず不幸になる」、と喝破しています。僕もこれに強く共感します。なぜなら、人間が悪い意味で「変わってしまう」という時、その変化がいきなり起こるのはまれで、少しずつ変わっていると思うからです。もし、その変化が自分にとって好ましいものでなく、それを止めたいと思うのであれば、日々自分が変わっていないか、点検する作業が本当に大切なのだと思います。自分自身も、いつもそうありたいと願っています。


自省録 (ワイド版岩波文庫 (77)) を読んで

 正直よくわからないものがほとんどでした。しかしなぜか読んでいる
と心が落ち着いてきました。こんな経験は本を読んでいて初めてでし
た。この本と出合うことができて本当によかったと思っています。

 自分が気に入った箇所をいくつか抜粋してみました。購入を考えてい
る方の参考になれば幸いです。

 第4章3『人は田舎や海岸や山にひきこもる場所を求める。君もまたそ
うした所に熱烈に憧れる習癖がある。しかしこれはみなきわめて凡俗な
考え方だ。というのは、君はいつでも好きなときに自分自身の内にひき
こもることが出来るのである。実際いかなる所といえども、自分自身の
魂の中にまさる平和な閑寂な隠家を見出すことはできないであろう。こ
の場合、それをじいっとながめているとたちまち心が完全に安らかにな
ってくるようなものを自分の内に持って居ればなおさらのことである。
?以下略』

 第4章19『死後の名声について胸をときめかす人間はつぎのことを考え
ないのだ。すなわち彼をおぼえている人間各各もまた彼自身も間もなく
死んでしまい、ついでその後継者も死んで行き、燃え上っては消え行く
松明のごとく彼に関する記憶がつぎからつぎへと手渡され、ついにはそ
の記憶全体が消滅してしまうことを。?略?ともかく君は現在自然の賜
物をないがしろにして時機を逸し、将来他人がいうであろうことに執着
しているのだ。』

 第8章47『君がなにか外的な理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはそ
のこと自体ではなくて、それに関する君の判断なのだ。?略?もし君が
健全と思われる行動をとらないために苦しんでいるとすれば、そんなに
苦しむ代りになぜいっそその行動を取らないのだ。「しかし打ち勝ち難
い障碍(害)物が横たわっている。」それなら苦しむな、その行動を取ら
ないのは君のせいではないのだから。「けれどもそれをしないでは生き
ている甲斐がない。」それならば人生から去って行け。自分のしたいこ
とをやりとげて死ぬ者のように善意にみちた心をもって、また同時に障
碍(害)物にたいしてもおだやかな気持をいだいて去って行け。』
東洋的な、あまりに東洋的な

ローマ皇帝のマルクスアウレリウスが書いた「自省録」だから、どんな事を書いているのであろうかと興味本位でのぞいてみたら、意外や意外にも東洋の古典を読んでいるかのような箴言が随所にちりばめられていて驚いた。

皇帝の独白が、こんなにも我々が心に抱く懊悩に似通っているとは。そして、仏教的とでも呼べるような諦念と悟りでもって、自戒の言を述べていようとは。

私はストア主義なる思想がいかなるものかは、全く知りませんがこの書に語られている内容は、我々が日々の心の糧や苦悩の処方箋として有効に活用できるものであると思います。

論語と共に座右の書にしたいと思います。
哲人皇帝に励まされました

(馬鹿な話なのですが)古代ローマといえばほとんど酒池肉林のようなイメージを持っていたのですが、第一章でマルクス・アウレリウスが挙げている数々の哲学者、政治家、仁徳者などの名前を見ると、やはりあれだけの大帝国繁栄の裏にはこれらの素晴らしい叡智があったのだなあーと、思わされました。

二世紀のストア派哲学の徒なのですが、われわれ日本人にはすんなり入っていけます。 むしろ時折垣間見られる仏教的な言葉に驚かされます(全ての存在は絶え間なく流れる河のようであって、その活動は間断なく変わり、その形相因も千変万化し、常なるものはほとんど無い?第五巻二十三章。 万物は互いに絡み合いその結びつきは神聖である。ほとんどひとつとして互いに無関係なものは無い?第七巻九章)。 今の私に一番効いたのは、何度か現れる“今この一瞬を大事に生きよ?”というメッセージでした。

神谷美恵子さんの訳文も、活字の大きさもじつに心地よい読みやすさ、カバーのルーベンスの絵もいいですね。 内容は勿論、商品としてもほんとに良書だと思いました。 一気に読むよりむしろ一日一章というペースで読んだ方がいいと思います。 読んでみてください。




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